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旅立ち

「その日」は突然やって来た。


いや、その日が刻一刻と近付いて来ている事は
解ろうとしないだけで
心の何処かでは分っていたのかも知れない・・・


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いつもそばにいて、触れていた残景も気配もが
失われてしまう日が・・・


心にぽっかりと穴が空き、
その存在がいかに大きかったということ、
数多くの楽しい思い出と、沢山の方々との巡り逢い、
コングから与えてもらった豊かな愛。

はかり知れない多くの大切なものを得ていたことに
改めて気付かされる日が・・・

珍しいくらいに健康優良児で活発で元気一杯に笑顔を
ふりまいてきたイングリッシュブルドッグ・コング。


ある日、コングの細かな表情から
心の言葉を読みとれる様になった頃から、
コングはかけがえのない存在になり、
一緒の生活はとても充実した期間になっていった。


何気ない日々の暮らしも、
春は野原で、夏には海や川で、
秋には色づいた紅葉の樹々の下で、
冬には一面の銀世界を一緒に走り

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泣いて笑って一緒に過ごした楽しかった日々・・・
コングもきっと・・・
このままずっと楽しい時間を過ごしていける、
そう思っていたに違いなかったはず。


昨年の夏から続いた半年間に及ぶ闘病生活の末、
2009年1月22日 0時35分。
コングは9年3ヶ月30日という生涯に幕を閉じた。


人間の約6〜7倍もの早さで生きるという犬。
コングにとって最後の半年間に及ぶ闘病生活は
とても長くとても辛かったことだろう・・・


その半年間もの間、コングは生まれ持った精神力と
肉体力とで私の気持ちに必死に応えようと耐え、
懸命に生きようとしてくれた。


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最期はあの大きな瞳を力強く見開いて私をじっと見つめ
「さよなら」を言ってくれようとしたのでしょうか・・・
私の腕の中で静かに呼吸をするのを止めました。
まるで眠るように・・・


今までそこにあったぬくもりも、
あの可愛らしく大きな瞳も、
豪快なイビキも、
かすかに聞こえていた息づかいも、
愛おしい姿も・・・
もう永遠に戻っては来ない・・・


最期に私の腕の中を選んでくれた・・・
これが私に対する最期の精一杯の応えだったんだろう。
最後の最期まで幸せを与え続けてくれたコング。


いま、やっと少しずつだけど前を向いて
歩いて行こうと思える様になったよ、コング。

でも・・・
家中が汚れちゃってもいいから、
ワガママをいっぱい言ってもいいから、
半年以上、寝ずの看病が続いてもいいから、
もっと手を焼かせて欲しかった。


もっと、もっとあなたと一緒にいたかった。


コンちゃん、もう頑張らなくたっていい。
虹の橋のたもとへ行って、
病気だった身体も年老いた肉体も健康と若さを取り戻し、
かつての完全な力強い体に戻り、痛みから解放されて
あなたらしく、元気に走り回りなさい。


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夢のようなあの頃のように・・・

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コメント

最初は2年前になるかな?
この日が来る事を恐れていた私に、
その時を迎えるまでにする事や、今の私のままでいいんだよと、たくさん、たくさん納得するまで話を聞いてくれたよね。
そしてコングが徐々に弱っていく時にも話をしてくれたよね。

あの会話がなかったら今の私はなかったかも知れない。
現実を見ようともせず、いつまでも殻に閉じこもっていたかも知れない。

いま、少しずつでも1歩ずつ上を向いて歩いていかなきゃと、頑張ってます。
コングのためにも・・・

本当にありがとう。


投稿: *jojoricaへ* | 2009年3月11日 (水) 20:59

いつもコングにおやつ、ごちそうさまでした。
そして、コングが元気なうちに会いに来てくれて、
一緒に遊んでくれて、楽しい思い出を一緒に作ってくれて
ありがとう。
コングがお空へ舞い上がる時に一緒に立ち会ってくれて
思いっきり泣かせてくれてありがとう。

コングもぶっさんママの事は忘れないと思います。
マル爺にコングをよろしくねと伝えて下さい。

投稿: *ぶっさんママへ* | 2009年3月11日 (水) 20:50

別れ際に見たともちゃんの笑顔に、
揺ぎ無い心の強さを垣間見て、少し安心しました。

懸命にともちゃんを愛し続けたコンチャンが
一番心残りなのは、
愛する人を深く深く悲しませてしまった事。
優しすぎるコンチャンの事だから、
泣いてる姿を見てはめちゃくちゃ心配してると思うんだ。
例えようのない悲しみの中、
上を向いて生きるのは容易な事ではないけれど、

長い闘病生活に真っ向から向かっていった
愛しい愛しいこんちゃんに

今度はともちゃんが応える番だと思うんだ。
心配しなくてもかあちゃんは元気だ!!って。

離れ離れじゃない。
こんちゃんはいつもそこに居るよ。

投稿: jojorica | 2009年3月10日 (火) 11:35

いつも穏やかなのに、
おもちゃを見つけると人?が変わったように豹変(笑)
おもちゃにまっしぐらで他のことには見向きもしなかったコンちゃん。
配給されるお菓子にも、ただじっと待ち続け、
おちょぼ口でゆっくり食べてたコンちゃん。
私もコンちゃんと過ごせた日々を忘れないよ。

虹の橋のたもとで、先に旅立ったマル爺たちと仲良く遊んで待っててね。

投稿: ぶっさんママ | 2009年3月 9日 (月) 17:49

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